視覚障害者用

視覚障害者用支援機器

  • パソコン画面音声化ソフト−OS-TALK/FMTALK/FMTALKII(1986〜)
    OS-TALKは小山智史弘前大学助教授が開発し福祉システム研究会が商品化したパソコンの画面表示文字を音声化するソフト。富士通移管時点(1992年)でFMTALKと名称変吏。現在富士通は、その機能拡張版FMTALKIIを販売中。

  • 全自動点訳ソフト−80点(1986〜)
    本ソフトも小山智史弘前大学助教授が開発したもので、電子化された日本語文書(漢字かな交じり文)を人手を介することなく自動的に点字化するパソコンソフト。従来、日本語点字表記法の規定中の暖昧さ故に“完全な”自動点訳は不可能視されていたが、小山氏の百点満点でなくても実用的価値は充分あるとの信念をソフトの名称としている。パソコン通信あるいはボランティアを介してのフロッピィ配付などの方法によって無償提供中。
  • 弱視者支援用画面分割型文字拡大装置(1993〜1995)
    弱視者がパソコンやワープロを利用する場合、コンピュータ用と文字拡大装置用の二つのモニタ・ディスプレイが必要となり広い作業スペースが必要となる。テレビ画面を2分割して両者を同時に表示することでこの問題を解決するための機器。厚生省長寿科学総合研究事業の一環として開発。(福祉システム研究会岡山支部会員(太田、河田、岸本、流王等)が担当。
  • 夜盲者用歩行支援装置(1996〜)
    網膜色素変性症などの原因による弱視者は、夜間あるいは暗い場所で極端に視力が低下する夜盲症にも悩まされている。このような状況における視力低下を高感度カメラとテレビモニタの組み合わせによって補償し歩行の困難さを改善する装置。可能ならば、この機構にナビゲーション機能や障害者用マップの表示などの機能包含も検討している。厚生省長寿科学総合研究事業の一環として開発中。 福祉シスヲム研究会岡山支部会員(太田、河田、岸本、真鍋等)が担当。(l998年度完成予定)

  • 血糖計音声化機構(1995〜)
    血糖計を自宅に常備しておけば糖尿病患者が自分の病態を常時把握することができる。しかし、病状が進み視力が低下すると目盛りが読めなくなる。本機構は血糖計の測定値を音声化することによって、重度の視覚障害者も利用できるようにするものである。