ありのまま自立支援大賞

第5回ありのまま自立支援大賞受賞

仙台市の社会福祉法人・ありのまま舎(総裁・三笠宮寛仁親王)が主催する「第5回ありのまま自立支援大賞」に福祉システム研究会会長の太田茂さん・川崎医療福祉大学教授(60)=福祉工学、倉敷市二子=が受賞した。表彰式は4月27日に仙台で行われた。

太田教授は幼児期の病気で両足に障害があり、長男も重度の難聴。コンピュータ技術者として東京の大手メーカーに勤務していた1985年、民間技術者や福祉関係者らと福祉システム研究会を結成し、一般化していなかったパソコンを活用する”ハイテク福祉”を提唱した。

米リハビリ法を基に作成した日本版草案が1990年、当時の通産省から「情報処理機器アクセシビリティ(使いやすく努力する)指針」として公表されるなど、福祉システム研究会は電子機器の発展をノーマライゼーションにつなぐ活動を継続。太田教授は1991年から川崎医療福祉大学で「元気な高齢者の独り暮し応援システム」の実用研究などに取り組んでいる。

ありのまま舎はだれもが前向きに生きられる社会を提唱し1999年、障害者や支援団体などを対象に「ありのまま賞」を創設。太田教授は「電子機器発展は多くの障害者の可能性を切り開いたが、一方で新たに社会から締め出される人をつくる可能性もある。今後とも真のノーマライゼーション実現に努力したい」と話している。「山陽新聞2003年4月16日より

受賞者記念写真
受賞者記念写真
授賞式
授賞式
三笠宮寛仁親王との記念写真
三笠宮寛仁親王との記念写真